マスの釣り方に関するこの記事では、釣りの基本からどんな場所で何をするべきかについてすべてを取り上げます。
- マスについての基本情報
非常に多くの人々がマス釣りのスリルを楽しんでおり、鱒釣りが人気の理由はたくさんあります。マスの個体数は豊富で世界中の様々な場所に生息しています。人々を夢中にさせる理由は釣りの楽しさだけではなく、栄養素が豊富で食べてもおいしいことです。マス料理は簡単に作れ、調理法によってはいろいろな味が楽しめます。
マスはどこに生息しているのか?
最高水温が20度以下のきれいな川や池、湖などに生息しています。一部のマスは海に降りて海洋で生活します。渓流で釣りをする場合は「禁漁期間」が存在するため注意が必要です。「禁漁期間」とは、マスの産卵や成長、一定の個体数保護などのために設けられる期間で、絶対に渓流で釣りをしてはいけない期間のことです。具体的な禁漁期間は各都道府県や河川によってことなりますが、おおむね10月から2月末頃までです。この期間に釣りをしたい人は管理釣り場に行きましょう。管理釣り場であれば年間を通して釣りを楽しむことができます。釣った魚を持ち帰るのかリリースするかは、各管理釣り場のルールに従いましょう。
マス釣りのための道具の購入
最初から高い釣り竿を購入する必要はありません。安いものなら新品でも数千円で手に入ります。安い中古の竿を探しても良いですし、初めて釣りをする人は管理釣り場によってはレンタルの釣り竿もあるので借りてみるのも良いでしょう。
釣り竿を買う時はリール、ルアー、ライン、ランディングネット、ペンチなども一緒に買うのがオススメです。リールも3000円から5000円で軽くて丈夫なリールがたくさんあります。購入する時は釣り具屋の店員さんに聞くのが一番です。上州屋などの大型釣り具店はトラウト専門の担当のスタッフもいます。釣り道具はたくさんありすぎるため、トラウト用の竿、リール、ルアーと言っても種類が非常に多いです。例えば鱒の体重はそれほど重いわけではないので、特別な強度のラインなど購入する必要はありません。間違えて購入してしまわないためにも店員さんに最初に予算を伝え、道具を一式選んでもらうのもおすすめです。
マス釣りに出かけるたに最低限準備したいものは以下の6つです。
・ロッド(釣り竿)
・リール
・ライン(釣り糸)
・ルアー
・ランディングネット
・フィッシングプライヤー(針外し用のペンチ)
マス釣りの方法
トラウトを釣る方法は、大きく分けて3つあります。
- エサ釣り
- ルアーフィッシング
- フライフィッシング
エサ釣り
エサ釣りは最も簡単でシンプルな方法です。管理釣り場では小さな子供でも確実に釣れるのが「エサ釣り」です。初心者や家族連れにも人気があります。
ルアーフィッシング
ルアーフィッシングはこの記事で書いている釣り方で最もおすすめの釣り方ですが、エサ釣りよりも少し難しいです。ルアーの種類は多種多様でルアーの扱い方にはテクニックも絡んできます。しかしエサ釣りのように毎回エサを針に取り付ける面倒なことはありません。またゲーム性も非常に高く、魚の引きを楽しむだけでなく大型魚を狙ったり、仲間と釣果を競ったりなど、様々な楽しみ方ができます。いろんな種類のルアーを使い回して練習することもできます。時間帯・気温・水温・天候・場所など様々な要素が絡み合う中でどんな方法で釣ればたくさん釣れるか、大きいマスが釣れるを考えるのも楽しみの要素です。
フライフィッシングはマス釣りの最も伝統的な釣り方です。ルアーフィッシングよりもさらに技術が必要な釣り方です。自然の環境に生息するマスはその水域に棲む昆虫を捕食することがよくあります。その習性を利用して釣るのがフライフィッシングです。フライフィッシングは太いラインを使い、ラインの先には虫に似せた毛鉤というものをつけて釣ります。毛鉤は軽すぎて普通のラインでは遠くに飛ばせないため、太いラインを使用してラインの重さで毛鉤を飛ばします。フライフィッシングはその毛鉤を水面をたたくように扱いマスを誘います。毛鉤にも様々な種類があり、いろんな種類の昆虫を似せた毛鉤がたくさんあります。フライフィッシングは雨が降るとよく釣れると言われます。なぜなら魚は雨が降ると水面に上がってきてエサを食べるからです。またフライフィッシングはルアーフィッシングよりもよく釣れると言われています。しかしデメリットもあります。フライフィッシングは最もお金がかかる釣り方であるということです。あなたがよほどの釣り好き、釣り愛好家でないなら、最初はルアーフィッシングをおすすめします。フライフィッシングがお金がかかる理由は道具です。フライフィッシング用の道具はお手頃の物もありますが、より良い物より良い物と追及していくうちに、道具の購入に必要なお金がどんどん増えていきます。また、フライフィッシングは風に弱いというデメリットもあります。ラインの重さで毛鉤を飛ばしコントロールするため、風が強い日は上手く制御できなくなります。
ここまでマスを釣る3つの方法について簡単に説明しました。
次はマス釣りに最適な場所を見つける方法について説明します。
トラウトは主に冷たい水域に生息しています。最高のマス釣りスポットを見つけるための条件を4つは以下の通りです。
・できるだけ水温が冷たく水がきれいな場所(寒い地域でも良し)
・自然の多い場所(周りが木々に覆われている自然豊かな渓流)
・丸太の近くや岩陰、深水が深くなっていて上に木々が覆っている場所。
・昆虫がたくさん生息している場所。
トラウトは寒さと暗闇を好むので上記の4つの条件をすべて満たしていれば、マスを見つける可能性が高くなります。また釣りに行く時間も重要な要素です。朝早い時間が最も釣れやすいといわれています。まだ寒い早朝に釣りに行く人が多いのはこのためです。
川の状況の見極め方
最適なエリアを見極めるための3つの状況
・川が浅く、流れが強い場所です。大きなマスをカバーするのに十分なスペースがないので、このようなエリアでは小さな魚を見つけるだけと思うかもしれませんが、イワナに関してはこのような環境を好む習性があるため、もしターゲットがイワナならばこのような場所を見つけるべきです。
・川がずっと深く、流れもゆっくりな場所です。これらのエリアには、大きなマスが存在する十分なスペースがあるため、大小問わずマスが生息している可能性が高いです。
・水深が深く渦が巻いている場所です。トラウトは渦が巻いている場所が大好きです。水が絶え間なく渦巻いている場所では、昆虫や小さな生き物が餌にできるからです。
最適な場所を見つけるために最初のうちは少し歩き回わらなければいけませんが、釣りに出かける前に上記の3つの状況を再度読み返してください。より理想的な釣りスポットをすばやく見つけることができます。
様々な種類のマスを釣って楽しむ方法
マスと言っても非常に多くの種類のマスが存在し、それらはすべて異なる特徴をもっています。見た目の特徴だけではなく、ヒットした時の引き方も全く異なります。これも釣り人がマス釣りにハマる理由の一つです。大きさや数だけでなく、狙った種類のマスを釣ることもマス釣りの醍醐味です。日本では自然のフィールドで釣りをする場合はマスの種類はそれほど多くはありませんが、管理釣り場であれば非常に多くの種類のマスと触れ合うことができます。
マスの種類については下の記事を参考にしてください。
管理釣り場で釣る方法
管理釣り場はマス釣りを始めたばかりの人や完全な初心者にとっては、非常に優れた場所です。シンプルな環境で様々なテクニックを試し、十分に釣りの経験を積むことができます。また、冒頭でも書きましたが管理釣り場は年間を通して釣りを楽しむことができます。管理釣り場で釣るときも自然のフィールドと同じ条件を当てはめることができます。
魚が集まる可能性のある場所を探すことが重要です。管理釣り場で釣りをする場合は常にルアーを投げるときに木の枝やその他の危険に十分注意しなくてはなりません。他の釣り人がいることも配慮してください。管理釣り場は他の釣り人と知り合う場所でもあります。釣り仲間を作るきっかけにもなるでしょう。
釣ったマスを食べる人のためのアドバイス
マスを釣ったらリリースする人と持ち帰る人にわかれると思います。最初からリリースを目的に釣りを楽しむのであれば、シングルフックを使用すると良いです。魚が少しでも元気に生きることができます。自然のフィールドで釣りをする人で、釣った魚を持ち帰って食べたい人は、トリプルフックで確実にゲットする方が良いでしょう。管理釣り場で釣りをする人はリリース、持ち帰りに関わらず必ずシングルフックを使用してください。詳しいルールは各管理釣り場の規則にしたがってください。
釣ったマスを持ち帰る人は、釣った後できるだけ早めに内臓の処理をしてください。特に暖かい気候では釣ったマスは内臓から腐敗し始めます。できれば血抜きもした方がよいです。
マスの内臓を取り除く基本的な手順リストは下記の通りです。
- 鋭いナイフの先をマスの肛門部に挿入します。
- 鱒のあごあたりまで真っ直ぐお腹を切ります。
- 内臓をすべて取り出し、マスのあごの下あたりで内臓を切り落とします。
- 内臓が取れると、マスの背骨に沿ってある黒っぽい血のような部分に軽くナイフの刃を入れ、薄い膜を切るようにスライドさせます。
- 小さなスプーンなどでその黒っぽい血を取り除きます。
- 魚をきれいに水ですすいでください。洗い流したら、ペーパータオルなどで拭いて終了です。
暑い日でもすぐに内臓を処理し、氷を入れたクーラーボックスに入れておけば数時間は安全に保管でき鮮度を保てます。
最後にトラウトフィッシングの社会的側面について
マス釣りは上記で述べた釣りの楽しみや醍醐味だけでなく、自身の釣り体験やストーリー、写真を共有したり新しい釣り仲間と出会える場所を見つけることもできます。現代ではインターネットが発達したおかげでマス釣りのコミュニティを見つけることも簡単です。ソーシャルメディアで検索してみてはいかがでしょうか。
安全第一
他の野外活動と同じように、釣りは安全に思えるかもしれませんが、あなたがどこに行くのか、いつまでに帰るのかを必ず誰かに知らせることを忘れないでください。事故はどこでも起こりえます。安全を考えることは常に最優先事項です。
さあ、マス釣りを始めましょう!
マス釣りは最も人気のある釣りの一つです。バラエティさと楽しさ、スポーツ性、ゲーム性を併せ持つ娯楽・趣味にできるのがマス釣りです。マス釣りを始めて後悔することはありません。トラウトに挑戦し、ゲームを楽しんでください。すぐにそれがどれほど充実した楽しいものかわかるでしょう!