(※このページは2022年1月24日に更新されました)
最近アウトドアや釣りがブームになっているようですが、それと同時にSNSを見るとキャンプを楽しんだ後にゴミを片付けない人や管理釣り場でマナーが悪い人がいるという内容の書き込みを頻繁に目にするようになってきました。
私自身は魚を養殖生産する立場であり、かつ管理釣り場の運営管理などを仕事にしているため、今回は管理釣り場に焦点を当てて考えてみます。
なぜ管理釣り場でマナーの悪い人が騒がれているのか?
SNSでよく見るマナーが悪い・ルールを守らないという釣り人をザックリまとめると
・エリアのルールやレギュレーションを守らない
・周りの釣り客に迷惑をかける
・非常識
ほどんどがこの3つです。
エリアのルールやレギュレーションというのは、各釣り場によって異なるため確認が必要です。
よく釣りをする人であれば初めて行く管理釣り場ではレギュレーションを必ず確認すると思いますが、初めて管理釣り場へ行く人や子供の場合、そもそもそういったルールがあること自体知らない人もいます。
使っていいルアー、ダメなルアー、適切な魚のリリース方法や魚の扱い方など、初めてなら知らないのも致し方ない点もあります。
誰しもが最初はルールや釣り方もよくわからないところからスタートします。
レギュレーション違反だとか、ルールを守っていないなどといきなり非難の目を向けるのはよくないという考え方もできます。
・この記事を今読んでいる方がよく釣り場へ行く人なら
釣り場でそういった初心者や子供のお客さんを見かけたら、やさしく教えてあげるか、釣り場スタッフに伝えてください。
いきなり注意するとお互い不快な気分になります。
ルールを教えてあげるついでに、苦戦している様子なら釣り方のコツも教えてあげてください。
・この記事を読んでいる方が釣り初心者やこれから始めたい人なら
釣り場に行ったら必ずその場所のルールを確認するようにしましょう。
わからないことがあれば遠慮なく釣り場スタッフに質問してください。
適切に魚をリリースする方法や魚を陸にずり上げないこと、魚を手でわしづかみにしないことなど、意外と細かなルールがあるので少しずつ覚えていきましょう。
問題なのは初心者ではない、ルールもわかっているのにレギュレーションを守らない人や、釣り場にゴミを捨てる人、釣り糸をほかの人のラインに交差するように投げたりする人、異常に場所を占領している人などです。
明らかに周りの釣り人に迷惑をかけている、非常識なことをしているような人をもし見かけた場合は、直接注意せずに釣り場スタッフまでお知らせるようにしましょう。
お客様同士のトラブルを避けるためです。
数年前ですが、実際にエリアのルールや場所取りなどの問題でお客様同士が揉めてトラブルになったことがあります。
東北の方はこういったトラブルは少ない印象ですが、関東の方だと釣り人口もかなり多いのでトラブルも起きやすいのではないかと思います。
とはいってもトラブルになるのはごくまれなことです。
こんな記事を書いていますが、釣り場に行ったからといってすぐトラブルに巻き込まれるということはほとんどありません。
キャンプにしても釣りにしても、ルールやマナーを守らない人が目につくようになったということは、それだけアウトドアや釣りを楽しむ人が増えたということです。
これはすごく良いことですが、アウトドアやレジャーを楽しむあまり、夢中になりすぎて周りの人への配慮を忘れないように心がけましょう。
釣りをしている人の後ろを通過するときは一声かけること、喫煙可能エリアなら近くに子供がいたら少し離れて喫煙するなど、大人としての行動を心掛けましょう。
お客様同士のトラブルは、その周りにいるお客様まで不快な気分にさせてしまいます。変な人を見かけたら近寄らず、釣り場スタッフにお知らせください。
最後に暗い話で終わらせたいくないので、明るい出来事を簡単に書きます。
SNS上で、「一緒に○○エリアに釣りにいきませんか?」「今度一緒にいきましょう!」などと、釣り友・釣り仲間が増えているようです。
また、エリアでたくさん釣っている人にアドバイスをもらい、その後仲良くなって釣り友になるなど、一緒に釣りをする仲間や友達が増えているように見受けられます。
釣り場は釣り仲間を作る最高の場所です。
独りで釣りをするのが好きな人もいますが、仲間が増えればお互い切磋琢磨し合いながら釣りのスキルを高められるのではないでしょうか?