なぜ飼料代が高騰し続けているのか
魚代、釣り場料金が値上がりし続ける理由について
もうご存知の方も多いですが、2026年もサケマの養殖で使う配合飼料の高騰が続いています。
毎年値上がりし続けていて、マス生産業者や釣り場運営側としては大きな問題の一つとなってます。
飼料価格が値上がりを続ける理由は様々で、ここですべて取り上げることはできませんが、飼料メーカーさんから聞いた話の一部をまとめてみます。
まず、原料となる「魚粉」が世界的に不足しています。
配合飼料、特に魚類養殖に欠かせないのが、良質なタンパク源である「魚粉」です。
特に、ペルー沖のカタクチイワシが主な原料となっていますが、この魚粉の世界最大の供給地であるペルーでは、海水温の変化などの影響で漁獲量が不安定になっているそうです。
また、ペルー政府はカタクチイワシが減りすぎないように、漁獲に制限を設けていて、2026年度も資源保護のため漁獲枠制限が続き、供給が需要に追いついていません。
そして、 世界的な魚の需要も増えていて、アジア圏(特に中国)での養殖需要が爆発的に増えています。
買い手市場(買う側が有利な立場)ではなくなり、国際的な競り合いで価格が釣り上がっている状態で、魚粉は史上最高値を更新しています。
要は、世界で飼料(タンパク質)の奪い合いになっている状態です。
配合飼料には魚粉だけでなく、トウモロコシや大豆粕といった穀物も大量に含まれます。
世界各地で異常気象により収穫が減ったり、世界的な干ばつや洪水が主要産地を襲い、穀物の国際相場も不安定になっています。
数年前はウクライナ情勢、現在は中東情勢などの影響もあり、穀物輸出国の不安定な状況に加え、燃料代の上昇も重なり、それが飼料価格をさらに押し上げています。
そして円安が輸入コストに拍車をかけています。
日本は配合飼料原料の大部分を海外からの輸入に頼っています。
国際相場そのものが高騰していることに加えて、円安が追い打ちをかけているわけです。
最近よく聞く原油価格の高騰もあり、海外から日本へ運ぶための輸送費も以前より高い水準で推移しています。
当然、飼料の製造コストも上がっています。
飼料を製造する工場を動かすためにも莫大なエネルギーが必要で、電気やガスを大量に消費します。世界的なエネルギー価格の上昇は、配合飼料の最終価格にそのまま跳ね返ってきています。
この飼料価格高騰は一時的ではなく、長期的な課題になると予想されてます。
いつ原料価格の上昇が止まるのか、見通しが立っていません。
今年中に飼料価格がもう一段階値上げになる可能性もゼロではありません。