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今、国が進めている「陸上養殖政策」について、わかりやすく解説します

まずはこちらをご覧ください

 

 

戦略、投資、経済だのと、読む気がしない文章ですが…

超簡単にいうと

「国が、これから伸ばしたい産業を決めて、そこにお金を流す準備を始めた」

という話です。

 

これがその17分野(太字)⇓

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17ある注目分野のひとつがフードテック、つまり「食」に関する技術です。

その中に、「陸上養殖」も含まれている、ということです。

詳しく知りたい方は、内閣官房のサイトから確認できます。 

https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/nipponseichosenryaku/kaigi/dai3/gijishidai.html

陸上養殖については、PDF 117ページ。

https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/nipponseichosenryaku/kaigi/dai3/shiryou2.pdf

 

何が書いてあるのか簡単に解説すると

今は、閉鎖循環式陸上養殖(RAS 以下陸上養殖と呼びます)は世界中で開発が進んでいますが、まだ安定して儲かる産業にはなっていません。

 日本の強みとして、

・水処理・浄化技術が強い

・種苗・品種改良の技術がある

・ITやデータ活用もできる

要は「ポテンシャルはあるけど、まだ完成してない産業だから、技術や人材育成にガンガン投資して陸上養殖をうまくやれば、日本がこの分野でトップを狙えるかもしれない」

ということです。

 

 なぜやるのか
理由は、世界的に魚の需要は増えているからです。

でも、内水面(河川水や地下水を使って養殖している人たち)や、海の養殖は、環境、場所、気候などの面で限界(リスクも)あります。

また、日本は輸入依存も高い国だから、陸上で安定して魚を作れるようにしたいわけです。

 

国の狙いとしては

国内で安定生産できる体制を作ること。

海外にもビジネス展開すること。

日本の技術で世界を取りに行くこと。

つまり「食料安全+ビジネス(輸出)両方狙ってる」

ということです。

 

 どうやって進めるか(投資の内容)

具体的に国がお金を入れる場所として、

・養殖の生産技術

・陸上養殖にかかる莫大な経費(電気代、酸素供給機器など)の削減

・種苗(稚魚)、飼料の開発

・生産拠点の整備

・養殖に関するデータ収集や分析・IT化

・人材育成

・加工、流通の仕組み化

などが挙げられています。

ほぼ全部ですね。

 

 何が問題なのか(課題)

人材不足

コスト高(電気・設備)

魚が安定して育たないリスク

市場が読めない(売れるかわからない)

初期投資がデカすぎる

といった課題があります。

 

 国の政策としては

「研究開発支援として、魚の飼料や魚の研究開発をするなら、補助金をだしたり、税制優遇しますよ」

「海外展開支援として、海外に販路を広げるなら低利子でお金貸します、設備投資についても税制優遇するし、広告も手伝いますよ」

という内容が書いてあります。

 

つまり、国は陸上養殖をこれから伸ばす産業として、本気で育てにきています。

技術開発、人材育成、設備投資、さらには海外展開まで含めて、産業そのものを一から作ろうとしている、かなり大きな動きです。

背景には、

魚の需要増加や内水面養殖、海面養殖の限界、輸入依存といった課題があり、「陸上で安定して魚を作る」という方向に舵を切った形です。

 

ここまで読むと夢のある話に見えますが

実際はそう簡単な話ではありません。

陸上養殖はまだ発展途上で、

コスト・人材・技術・安定生産など、課題も多いのが現実です。

「やれば儲かる」という段階には、まだ達していません。

 

個人的に思うこと

正直いうと、個人的には陸上養殖については、否定的に見ています。

初期投資と維持費があまりにも大きく、どう考えても採算が合わないからです。

サーモン養殖で有名な、ノルウェー、スウェーデン・デンマークといった国も、国が陸上養殖に本腰を入れていますが、まだ安定して儲かる産業とは言い難いのが実情です。

成功例もありますが、多くの施設は赤字か、ギリギリの採算というのが現実です。

一部の成功例というのも、水温や酸素供給の微調整、餌のコントロールなど、

長年の経験を持つ技術者の「勘と技術」によって、

なんとかギリギリ成立しているケースがほとんどです。

つまり、数値化できない部分でなんとか成り立っている、

ということです。

陸上養殖については以前にも記事を書いてます。

troutland.work

 

陸上養殖のこういった現状を知ると、現実の経営はまだ難しい段階にあると感じています。

だからこそ、今回のように日本国が本腰を入れてくることで、この状況がどう変わるのか。
これからじっくり見ていきたいと思います。