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「管理釣り場の水温問題」 あなたならどう解決しますか?

こんにちは、北宮城フィッシングエリアです。

管理釣り場で釣りをしていると、「今日は魚の元気がないな…」と感じる日があるかもしれません。
その原因のひとつが、「水温の上昇」です。

地下水を使っているのになぜ池の水温が上がるのか?

池に溜まった水が外気温の影響を受けるからです。

釣り人にとっては見えにくいけれど、管理釣り場や養殖の現場ではこの水温が、命を左右する大問題なんです。

 

鱒の養殖には“冷たい水”が欠かせない

ニジマスイワナ、ヤマメといった鱒類は、本来冷たい水を好む魚です。

その中でもニジマスは比較的高水温に強い部類に入ります。


ニジマスの場合一般的に水温が20℃を超えるとストレスがかかり始め、25℃を超えるとかなり危険な状態になります。

近年は、夏場に23℃、24℃近くまで水温が上がる養殖場も増えてきました。

そんな状況で魚を育てるのは、まさに自然とのギリギリの戦いです。

 

ご存じの方も多いですが、関東圏では一般的に管釣りシーズンは10月から5月頃まで。

これも夏場は水温が高すぎて営業できないためです。

東北では年間を通して営業している管理釣り場もありますが、やはり夏場は魚の生死ギリギリのラインで営業していることろが多いです。

 

水を冷やすことは…「できません」

「だったら冷やせばいいじゃないか」と思うかもしれません。
でも、鱒の養殖には想像を超える量の水が必要です。

一方管理釣り場では、水温が上がらなければ水量は少しでも問題ありませんが、外気温に対抗し、池に溜まっている水の水温を下げるにはとんでもないコストがかかります。

「その水を冷却装置で冷やすなんて、現実的には不可能」


ものすごい経費がかかるうえに、設備も膨大、とてもじゃないけど続けられません。

つまり――
水温が上がる場所では、もう鱒の養殖はできない。

管理釣り場の場合は、営業する時期を選んだり、夏場だけ池を縮小するなど、営業スタイルを変えていかないといけません。

 

釣り場や養殖を始める「場所選び」が生死を分ける

だからこそ、管理釣り場や養殖を始める前に「どんな水があるか」「水温はどうか」という見極めが、何よりも重要になります。

私たちは養殖場では主に河川水を使っています。※湧水もあります。
季節によって水温が変わることが逆にメリットになり、魚が水温の変化に慣れて強くなっていくからです。

 

養殖場では魚の健康を守るために、毎日が勝負

夏場、水温が上がりすぎると、魚は食欲が落ち、酸素不足にもなりやすくなります。
ちょっとしたミスが、数千匹、数万匹の命を奪う。

だから、毎日水温を確認し、流量を調整し、酸素供給を考えながら魚と向き合っています。

釣り場で「元気がない」と思われる魚も、実は限界ギリギリの環境でなんとか生きているということもあるのです。

 

「魚が弱い」のではなく、「環境が過酷」になってきている

魚は本来とても強い生き物です。
でも、どれだけ丁寧に育てても、水温という「自然の壁」にぶつかれば限界があります。

自然には絶対勝てない。でも利用することはできる。

だから私たちは、

魚が無理なく育つような水温の場所を選び

魚の健康を最優先に考える


それが、長く続けるために必要な姿勢だと思っています。

 

おわりに

釣り場についても、10年前と現在では夏場の水温が大きく変化しています。

お客さんの中には、昔より釣れなくなったと感じる方もいるでしょう。

それは「環境が変化し、過酷になってきている」のだということを改めて認識していただければと思います。

一尾を釣るのが簡単ではない。

だからこそ、釣り場で魚と出会う瞬間を、ぜひ大切にしてほしい。

そして、どんな状況でも魚の命に敬意を持って、釣りを楽しんでもらえたら嬉しいです。