2022年になって1回目のブログ更新となりました。
もうすぐ1月も終わりそうですが改めて、あけましておめでとうございます。
ずいぶん時間差のあるご挨拶となりましたが、
今年も
・トラウトらんど
・北宮城フィッシングエリア
どうぞよろしくお願いいたします。
今回の記事内容は
今の孵化場の様子
今年のニジマス生産方針
について簡単に書きます。
今の孵化場の様子
現在はヤマメ稚魚の生産の委託を受け稚魚を育てている状況です(ほかの鱒もいます)
2021年12月に発眼卵を入れ今年1月上旬に浮上。餌付け作業を行い、ようやく餌付いてきたかと思った矢先、IHNと冷水病を同時に発症。⇐ 一番恐れていたことが起こりました。
IHNについてはこちらの記事をご覧ください⇓
1日に数千匹の稚魚がいなくなるという状況がここ1週間ほどずっと続いてます。
写真⇓
こんな状況の池が7つあります。
消毒は完璧に行ったつもりでも、発症するときはするんですね。
もうどうしようもないので、投薬続け、収まらないときはエサを止めます。
実は、順調に生産しているように見える養魚場でも、現実はこんなのばかりです。
病気や事故で魚が死んでいるところを見せても誰も得しませんし、それどころか足元見られ、取引に影響が出る可能性もあるため、誰しも良い面ばかりを見せようとします。実際にどれだけ損失が出ても、それは発信しなければ表向きは上手くいっている会社に見えます。
うちの会社はきれいごとや見栄は好きではないので、真実をお伝えしています( ´∀` )
今回だけではなく、毎年ある程度の数量は病気や事故で死んでしまいます。
しかし、逆に病気で生き残った魚はその後非常に強くなります。レギュラーサイズ以上になれば病気にも強く、水温変化にも強いです。(河川水使用の養魚場)
最近の孵化場の様子は上記のような感じです。今回はヤマメに限ったことです。ニジマスは稚魚でも元気に泳いでいます。外池の魚も冬のわりにはエサの喰いも悪くないです。
ここまで、最近の養殖場の様子でした。
今年のニジマスの生産方針
これはリバレンススチールヘッドについてです。
今はまだ成熟していませんが、今年の冬はリバレンススチールヘッドが卵を持つ時期になります。
リバレンスは全雌2倍体。アメリカから輸入した卵から育てた最強の系統を持つスチールヘッドです。詳しくは↓の記事をご覧ください。
リバレンスが全メスの理由は、日本で採卵人工授精をさせないようにするためと思われます。
そこで、「採卵と人工授精をして受精卵を生産しちゃおう」というのが今年の計画(実験)です。
リバレンスのオスはいないので、日本の在来のニジマス(なるべく良い系統の優秀なオス)の精子を使って受精卵を作ってみようと思います。
米国出身スーパーエリート系統ニジマス雌✖日本在来の優秀な雄
=???
掛け合わせると一体どんなハーフのニジマスが生まれるのでしょう?
成長が早い?病気に強い?強力なファイト?
全くわかりません。
そこには未知の世界が広がっています。
「リバレンススチールヘッド増産計画」
次の冬をお楽しみに!