敦煌の砂漠の真ん中に巨大な養殖場があり、ニジマス養殖という水質等の条件が高い環境が要求される中で、100キロほど離れた山のきれいな雪解け水を使ってニジマスの養殖に成功している。ニジマスのアルビノ(金色のニジマス)も大量に生産している。
これを行ったのは中国農民出身の何延忠さん。砂漠の真ん中で鱒を養殖するという常識外れなことを実行し、この鱒養殖を通して巨万の富を築いた企業家。
累計約1.8億元を投資してこの冷水魚養殖基地を建て、養殖、加工、生態調査、生態保護などの活動もしている。
ここで生産されたニジマスは、地元の敦煌以外にも、西安、上海、兰州、新疆など中国各地に販売されている。
アルビノ(金鱒)は日本で突然変異したニジマスの中から、黄金の色をしたニジマスだけを選び、1996年に中国にも導入され、その体色から金鱒と呼ばれるようになった。
金鱒の味は独特でとても美味しく栄養も豊富。骨が少なく身が多いため食用としての価値が高い食材として人気を集めており、観賞としても釣りとして楽しむことができる。
このため現在中国ではマス養殖業は養殖業全体の中でも特に重要な存在となっている。