中国で釣りというと基本的にはエサ釣りのことです。街を歩いていても、その辺の川や池でエサ釣りをしているおじさんをよく見かけます。しかし川でルアー・フライフィッシングをしている人を見たことがありませんし、中国でルアー・フライフィッシングのことなどあまり聞きません。
それは、釣れる魚の種類が違うという理由もあるでしょうが、ルアー・フライ釣りがまだ浸透しておらず管理釣り場の数も少ないからという理由が上げられます。近年では釣り人口が増え、特に中国の南の方に釣りに行く人が増えてきているようですが、中国全体として見るとまだまだ少ないです。
中国ではほとんどの人は釣った魚は持ち帰って食べますし、リリースするという考えがほとんどありません。ゲームとしてのフィッシングはこれから定着していくのではないかと思われます。上海や広州などでは一部の富裕層の中のマニアックな人たちがルアー・フライフィッシングもしますが、それでもまだ普及しているとはいえません。
ですがこれからはゲームとしてのルアー・フライフィッシングが中国人に認知され定着していくと思われます。
なぜ急にこんな記事を書いているかというと、中国の釣りサイトを見ていた時、「ルアーで魚は釣れるのか」「ルアーはどのように使うのか」「ルアーは通常なんの魚を釣るのか」ということが説明してある記事を見つけました。しかもその記事がアップされていた日時が2019年2月20日。それまでその釣りサイトではルアー釣りについてほとんど記事がありませんでした。中国の一部の釣り専門サイトではありますが、ルアーフィッシングについてこの段階から説明しているということを考えても、これから中国でも流行していくのではないかと予測できます。そして中国ではここ数年日本製の釣り針の需要が年々高まっているようです。釣り針だけの需要なので何の釣りなのかわかりませんが、釣りをする人が増えていることは事実です。
とはいえ広大な面積で貧困格差もある中国で、ルアー・フライフィッシングの人気が出るのは地域によってかなり差が出てくると思います。現在ではバス釣りの人気もありますが、それもはやり一部の富裕層の遊びであり、一般庶民に浸透するにはそれなりの時間は必要でしょう。
いずれにしてもエサ釣りがメインだった人たちがルアー・フライフィッシングに移行し、ゲームとしての釣りに人気が出る可能性が高いということです。
以上、中国のルアーフィッシング事情でした。